パッキンの敵、黒カビ。息子の水筒がやられてしまいました…。
でも、我が家には漂白剤がない!どうしよう!
落とし方をとにかく調べて、重曹ペーストでやってみたものの…効果ほぼなし。笑
いろいろ気になって調べていくと…簡単な殺菌方法、重曹神話のウソ・ホント。
目からウロコの発見がありました。
ということで、カビ取りや未然に防ぐ方法について、調べたことをまとめます。

カビを見つけたらすぐ対策を!
ポイントは高温・アルカリ性・乾燥です!
6つの対処法
殺菌?漂白?
あやしい黒い点を見つけたら、まず殺菌!これ以上カビが広がらないようにしましょう。
家に漂白剤がなければ、アルコールか熱湯でも殺菌できます。
殺菌だけだと黒点は残ります。なので、次は漂白。
通常は酸素系・塩素系漂白剤ですが、初期段階なら重曹でも取れるかも。
おおまかな方法がわかったところで、詳しく見ていきましょう。

漂白剤を買ってからやろうと放置していたら…あっという間に増殖!結局パッキンを買い替えるハメに…(泣)
アルコールをふきつける
カビも消毒用エタノールで除菌できます。ふきつけて、しばらく放置するだけ。
効果的な濃度は、重量70%(容量約80%)です。
水分がついていると効果減なので、先に水がついていたらふき取り→アルコールの順です。

コロナ禍で常備している家も増えたんじゃないかな?
とりあえず、ふきかけときましょ!
インスタでよく見る「パストリーゼ」は、酒屋さんが作った食品にもかけられるアルコール製剤です。グッドデザイン賞も受賞!
50℃程度の熱湯を90秒間あて続ける
カビの菌糸は50℃でほぼ死ぬそう。
つけ置きの場合は温度が低くなりやすいので、カビ菌の根本まで50℃以上のお湯が届くよう、60℃程度がいいかと。
90秒の理由は、50℃のお湯を90秒かけ続けると、表面から1mmまでが50℃に達するからだそうです。(出典:ためしてガッテン、参考:NHK「徹底!カビ対策」)

「今、家に何もない(泣)」という方は、ひとまず熱湯につけましょう!

重曹をお湯で溶かして漬け置き
理由は後述しますが、水だとほぼ意味なし!重曹は65℃以上のお湯に溶かします。
沸騰したお湯に、同量の水を足すと、ほぼ65℃になるそうです。(真冬以外)
それに重曹を溶かして、つけ置きしましょう。※参考:掃除を化学する.com

重曹は料理・掃除・消臭・除湿といろいろ使えるので、家にあると便利です♪
ベーキングパウダーの代用にもなります。
料理と兼用で買うなら、ミョウバンや硫酸アルミニウムカリウムの表示がない、アルミフリーを選びましょう。
大量に使うと苦味がでるのでご注意を。

丹羽久さんは、明治創業の岐阜県の会社です。
身体と地球にやさしく、化学物質過敏症のかたも安心して使えるように製品開発されているそうです。(参考 ㈱丹羽久HP)
酸素系漂白剤を使う
製品の表示通りの方法で、必ず水温、つけ置き時間を守ってお使いください。
つけ置きは、外装が液剤に浸らないようにご注意を。
ちなみに、さっきの重曹と同じメーカーに水筒・マグ用の洗剤があります。
つけ置きで、シャカシャカ振るだけ!ブラシいらず!使用後は水と酸素と炭酸ソーダに分解されます。

最近人気のオキシクリーンも酸素系です。
食器用の塩素系漂白剤を使う
最終手段です。漂白効果は酸素系より高いけれど、匂いが残る&塗装・加工を損なう可能性あり。
必ず食器に使えるものを選びましょう。

換気にも気をつけて!
あきらめて交換
上記の方法で除菌はしたけど「黒い点が残っててイヤ」「つけおきすら面倒」な人は、いさぎよく部品交換です。
品番は要確認。底のシールや箱に記載されています。間違わずに購入しましょう。
ちなみに、THERMOSの取説によると、年に1回取替推奨の消耗品だそうです。

底の品番は使っているうちに消えちゃうので、見えるうちに控えておいてくださいね!
逆効果です!やっちゃダメ!

カビの繁殖を手助けしてしまうNG行動がコチラ。
- 強くこする
見えないキズができて、汚れが取れにくくなり、カビも繁殖しやすくなります。 - 水だけで洗う
湿気が大好きなカビは、水も栄養源です。 - 熱湯除菌に50℃以下のお湯を使う
40℃まではカビが過ごしやすい温度です。必ず50℃を超える温度で。(漂白剤使用時は別) - 薬剤の長時間のつけおき
漂白剤を使うときは、水筒やパッキンが劣化しないよう、漬け置きは表記通りの最低限にしましょう。
予防法

- 使用後、洗浄後は乾燥させる
自然乾燥ではなく、水分をふきとる。 - 50℃の熱湯を5秒以上かける
表面のカビ菌はこの程度で死ぬそうです。
とにかく乾燥が大事!週に一回は熱湯・重曹・漂白剤などで徹底予防すると、なお良いです。

私は、使用後はなるべく早く中身を捨てる、洗ったあとは拭き取る、たまにアルコール消毒をしてます。
知っておきたい、カビの生態
クロカビは「クラドスポリウム」といい、子嚢菌門>クロイボタケ網に属します。
生育可能温度は40℃まで。
酸性アルカリ性を示すpHでは、生育可能pHが2~8.5、最適pHが4~4.5。
水分や湿気を好みます。
ちなみに、数字が低いほど酸性、高いほどアルカリ性が強いです。
クエン酸が2、水道水が7、重曹が8.5、酸素系漂白剤が10.5程度です。
水やクエン酸・お酢と混ぜた重曹に意味がない理由は、ここにあります。
つまり、殺菌&繁殖させないコツは、高温・アルカリ性・乾燥です!

これを知っていれば、どんなカビ対策に効果があるのかわかりますね!
水に溶かした重曹がダメな理由

中和?泡?静菌作用?ペースト?
重曹はpH8.2~8.5の弱アルカリ性で、酸性の汚れを中和して取れやすくします。
しかし、カビはpH2~8.5で生きているので、中和はできません。
クエン酸・レモン汁・食酢は酸性なので、混ぜると泡はできますが、根を張ったカビを浮かせられるほどの効果はありません。
それどころか、カビの最適pHに近づけてしまうので、すすぎ残しがあるとエサを与えて逆効果。
また、静菌作用があると言われていますが、同じくpHの理由で、カビにおいては疑問です。
静菌作用の根拠を示す記事も見つけられませんでした(^^;)
更に、重曹は水に溶けにくく、ぬるっとドロっとしたペースト状にもなれません。
その作用で、研磨剤としてはよく使われます。
なので、重曹でゴシゴシすると、キズがついてしまうのでご注意を。

「カビには水に溶かした重曹」という記事をネットでよく見ますが…それ本当?
熱湯に溶かすとアルカリ性が強くなる
重曹を65℃以上にすると、熱分解がすすみます。
すると、セスキ炭酸ソーダとなり、pHが10程度に上がります。
酸素系漂白剤が10.5程度なので、殺菌・漂白効果も見込めます。
二酸化炭素が泡となって出てくるので、泡が出れば成功のしるしです!

古い重曹や、高温になる場所で保管した重曹だと、うまくいかない可能性もあります。
参考:石鹸百科、ブログ「ナチュクリじじいが斬る!」、
【失敗談】こうしてカビました。

カビたのは、息子の保育園用水筒のゴムパッキン。こんなふうに使って&洗ってました。
・水筒の中身は水かお茶。
・朝入れて、夜洗浄。
・台所用の中性洗剤でゴムパッキンをつけたまま洗浄&自然乾燥。
・ゴムパッキンをはずして洗うのは週に1回。
たぶん、パッキン外しの頻度が最大の敗因。今は毎日、パーツをはずして洗っています(ずぼら発動で最近は自然乾燥)。

マグのときはカビたことなかったのに。水筒のほうがカビやすいのかも?
THERMOSの取扱説明書
諦めて注文するときに、箱に入った取説発見。
「使用後はすぐにきれいに洗い、十分乾燥」「飲み口、パッキンを取りはずし」。
ちゃんと読んでなかったのですが、全部細かく書いてありました。笑
パッキンのみ塩素系漂白剤も食洗機も可。外側の塗装が一番デリケートで、つけ置きもNGですね。
ざっくりまとめるとこんな感じ↓
パーツをすべて取りはずし、中性洗剤で洗い、しっかり水切り・乾燥をする。
茶渋など:酸素系漂白剤でつけおき(30分)
斑点状の赤さび:ぬるま湯で10%程度に薄めた食酢でつけおき(30分)
ざらざらしたしたもの:クエン酸を1~2%入れたぬるま湯にふたをせずつけおき(3時間)

超おすすめ!食洗機可のTHERMOS水筒!
真空断熱ケータイマグ JORシリーズ
全パーツ食洗機OKの水筒が発売されています!
サイズは3つ。250ml、350ml、500mlと、職場用・持ち運び用に便利なサイズ展開♪
色も3色。ホワイトグレー、ダークネイビー、シェルピンク。(250mlだけ2色)
軽い、開けやすい、洗いやすい、保温保冷OK、で言うことなし!

私は250mlのホワイトグレーを愛用してます!控えめに言って最高!笑
まほうびんのベビーストローマグ FJLシリーズ
本体以外は全部食洗機OKのマグです。
サイズは250ml(3色)、350ml(5色)。
保冷機能のみですが、子どもは熱い飲み物は飲みたがらない子が多いと思うので、全然問題ないです。
低年齢の保育園や、ちょっとお出かけにちょうどいい♪

本体はスポンジで中まで洗えるサイズだから、不便は感じません。
250mlは柄がミッキー・ミニー・ミッフィーで可愛い♪
1歳娘はミニーちゃんを愛用してます!
ベビーストローマグ NPFシリーズ
全パーツ食洗機OKのマグです。
サイズは2つ(250ml、350ml)。
色は3色(ピンク・ブルー・イエロー)。
保冷機能はなく、冷飲料のみです。

真夏は保冷機能がほしい気もしますが…常温で飲ませたいなら、これがベストかと♪
まとめ
黒カビにもアルコールは効く。
重曹は熱湯で溶かすと効果あり。
息子の水筒のパッキンは食洗機可。
勉強になりました(^^;)
にしても、ほんと、「重曹を水で溶かす」と書いているサイトは…何が根拠なのかお聞きしたいですね。
ネット情報を鵜呑みにしない。これもまた勉強になりました。笑

もう黒カビには会いませんように・・・!!


