育児本:「子供の脳は5歳までに準備しなさい」の考察
・育児本は気になるけど読む時間ない!
・育児の基礎知識を知りたい
・今の育児方針で大丈夫かな
・育児の基礎知識を知りたい
・今の育児方針で大丈夫かな
という方におすすすめの本です。
本書を読んで、特に参考になった部分を抜粋しました。ご参考になれば嬉しいです!
こさつき
1.本の紹介
著者:ジル・スタムさん(米アリゾナ州立大学准教授)
幼児期の脳の発達に関する研究を日々の育児に取りいれるための研究やワークショップ等をおこなっているそうです。(巻末参照)
こさつき
2016年に出版された本の翻訳書です。
リンク
2.要点
- 脳の中心部は5歳までにほぼ出来上がる。
(生命維持に必要な身体維持機能、注意力、感情等) - 自立心を高めよう。
その為にも保護者との絆が大事。 - 子どもの自由を奪いすぎない。
行動を制限するのは最小限に。
ベビーカー、チャイルドシート、等
命の危険がなければ見守って。 - 読む、聞く、話す力の根源は話しかけること。
読み聞かせは感情を学ぶのにも良い。
3.考察
【この本の良い所】
「今やってることって正しいんだな。」
と確認できる本です。
内容自体は、今この記事を読んで下さっている、
育児情報に詳しい方なら、
大体どこかで目にしたことがあると思います。
その確認や根拠を知れる本でした。
【この本のちょっと残念なところ】
ほぼ直訳でした。
育児本というカテゴリーではちょっとな~・・・。
だって読むのは育児に追われて、
集中して本を読むのが難しい方達です。
もう少し意訳して欲しかった・・・。
翻訳者のご年齢のせいではないと思いたいですが・・・
中身を開かずに図書館で借りたので、気づきませんでした。
おかげで本の選定スキルは上がったかも。(^^;)
4.参考になった考え方
他では聞いたことのなかったこと、
考えさせられたことだけ抜粋します。
自分の私見も混ざっています。
- 絆の形成は5歳までに出来上がる。
「親は子の安全基地」と聞いたことはありますか?
安全基地があるから、いろんなことに挑戦できる、
という意味です。
「その安全基地はどこなのか、誰なのか」が
5歳までにインプットされるそうです。
そう考えると、
この期間は甘えたい時に甘えさせて
いいように思えます。
ただし、「甘やかす」とは違います。
「子どもより先にあれこれしてあげる=過保護」はNGです。 - テレビは見る時間を制限する。
乳幼児はめまぐるしく変わる画面から目が離せない。
集中しているように見えるが、逆に集中力が育たない。
テレビ言葉は早すぎて、言葉取得は望めない。
これが理由だそうです。
確かに、理解が出来ない一方向の情報を
ずっと見続けるのはNGです。
でも、一緒に見るのはありだと思います。
保護者が話しかけたりすることで、
一方向のものではなくなるからです。
子供向け番組なら、音楽に合わせて一緒に
歌ったり踊ったり、楽しいですよ。 - 正中線を横切る動きを取り入れる。
体の真ん中に線があるとして、
左右を交差するような動きを
積極的にしよう、とのこと。
例えば、横切る物体を追う、
腕を交差する、体をねじる、
とかでしょうか。
ハイハイやダンスなど、
体の左右を同時・交互に
動かすことで、脳の左右を結ぶ回路が強固に、
スムーズに動くようになるそうです。 - 「やめる」力を鍛える。
衝動を抑える、と同じです。
具体的な方法の例を3つ抜粋します。
①「青・赤信号」ゲーム
青!と言ったら進む。
赤!と言ったら止まる。
これを繰り返す。
②「あとでね」と我慢させる。
この「あとで」は、なるべく早く来るように
しましょう、とのこと。
子どもは先のことを考える力が、まだありません。
「あとで」が必ず来ることを教える必要があります。
約束は子どもが忘れないうちに
実行してあげましょう。
③説明する。
子どもがどこかに行く前に、、
ダメなこと、理由、代わりにして欲しいこと
を説明して、理解したか、して欲しいことを
言わせます。
手短に、簡単な言葉で言うように心がけるましょう。
長々言うと、子どもの集中力が切れて、
聞き流されやすくなります。
こさつき
私は、具体的にイメージしやすい言葉で伝えています。例えば、こんな感じです。
明日=ベッドでぐっすり寝て、朝、お外が明るくなったらね。
ご飯の後=このお皿のおかずを全部食べてからね。
明日=ベッドでぐっすり寝て、朝、お外が明るくなったらね。
ご飯の後=このお皿のおかずを全部食べてからね。
5.まとめ
子が生まれる前の育児の基礎知識や
今していることが正しいのか、
基本を見逃してはいないか、
の確認としては読める本だと思います。
こさつき
翻訳された本である事を念頭において、気になった項目を、さらっと読むのがおすすめです(^^)